わかやま暮らしの始め方

継業支援事業【特別編】学生インタビュー⑦ in 田辺市龍神村

年中無休でやってます

寒川 哲夫さん(そうがわ てつお)
商店 たちばなや

田辺市龍神村

 

-どんな活動をしていますか?

お酒などを扱う商店をやっています。田辺から様々な種類のお酒を仕入れ、外の看板にもあるように“激安な価格”で毎日休まず販売しています。お客さんは村内にお住まいの方や観光・キャンプに来られた方が主で、お酒の他にも軽食を販売しているのでついでに立ち寄る方が多いです。商店の他に、所有している山で神棚などに使うサカキなどを栽培したり、鮎やアマゴの時期には釣り人向けにエサやおとりの販売をしたりと、いくつかの副業も行っています。

 

-はじめたきっかけはなんですか?

初代は親戚が昭和29〜30年頃に、屋号である「たちばな」の名前で商店をはじめました。もともと私はサラリーマンでしたが会社の不調などもあって平成6年頃に父親の後を継ぎ、3代目として商店を始めました。当時は雑貨から食料品に至るまで様々な品物を扱い、12年間ほどは移動販売もして、村中のお客さんに商品を届けていました。“激安”をはじめたきっかけは、平成10年頃ブームだった量販店の到来で小売店は軒並み客足が遠のいていた時、多少のムリをしてでも価格を下げてお客さんを獲得しようとしたことから始まりました。ビール1ケースで何十円と本当に少しの儲けになってしまうので、周りのお店からはバッシングを受けることもありましたが、なんとか乗り越えて、今では道行く方がついでに寄ってくれるようなお店になりました。

 

 

-一番大切にしていることはなんですか?

うちは年中無休なんですよ。だから「いつでも間に合うお店」としてお客さんを待っていられるお店でありたいです。旅行客が一休みに飲み物やカップラーメンを買ったり、村内のおうちの飲み会でお酒が足りなくなっても、すぐに買い足したりできる便利なお店だと思って営んでいます。実際に、たまたまシャッターを下ろしていると、自宅の玄関にまわってくるお客さんや、声をかけてくれるお客さんもいます。定休日を作らないことでお客さんを途切れさせないことも大切だと思っています。

 

-今後の目標を教えてください

正直、お客さんの高齢化と減少もあってお酒を売り続けていくのは厳しいな…と思っています。少し前までは、地域に暮らしている方の人数も多かったですし、お酒を飲む場もたくさんありましたが、今ではお客さんも減ってきたし、自分の体調もありますからね。私はこの商店の他にも林業や釣り関係の副業などをやっているので、そちらにシフトしていくことも考慮しています。

 

 

-どんな方に継業してもらいたいですか?

子供が3人いますが、それぞれ家庭を持ったり働いたりしているので、後継は考えていません。ただ、龍神村には外部から移住してくる人も多く、自分も形としては継業した立場なので、同じように継いでくれる人がいたらいいなと思います。でも、すぐに投げ出してしまうような中途半端な気持ちではお客さんにも迷惑がかかってしまうので、話を進めるのは簡単なことではないかもしれないですね。

 

−移住してくる人に期待すること

この村の移住者の方にはいい印象を持っています。お店にもお酒などをよく買いに来てくれます。ただ、お互い商売をやっているとなかなか交流する機会がないので、もっと仲良くなれたらとも思います。これから移住を考えている方は、龍神村を気に入ってきてくれるのなら誰でも歓迎します。