花職人Ikeda(求人有り)

時代の変化に寄り添い、8代続く伝統農家

会社情報

事業者名(会社名) 花職人Ikeda
住所 和歌山県日高郡印南町大字津井308
業種 農業
事業内容 生花(スターチス、かすみそう等)および青果(ホワイトコーン、芽キャベツ、小玉スイカ等)の栽培・販売

「生花を中心に栽培・販売しているのですが、ホワイトコーンや芽キャベツなど、印南町であまり生産されてこなかった作物の栽培にも挑戦しています。そのため“花職人なのにとうもろこし?”とお客さまを混乱させてしまうことがありますね」

そう話して花職人Ikedaの紹介をしてくれたのは、副代表の池田憲人さんです。この地で8代にわたり農業を営んできた池田家。父の代から始めた高品質な切り花をブランド化するために2011年“花職人Ikeda”という屋号を掲げ、さらなる品質の向上に努めてきました。

池田家の家業の変遷は、印南町の農業の歴史と重なります。印南のすいかは、大正初期に栽培が始まり、池田さんの祖父も大玉すいかを栽培していたといいます。戦時中は、さつまいもに転換されたものの、ビニールハウスの登場で一気に規模が拡大しました。

しかし、価格低迷によりすいかの栽培量は減少。それと同時に広がったのが、スターチスをはじめとした花の栽培です。

「農家としては代々続いていますが、栽培する作物は時代とともに変化しています」

現在も小玉スイカを「極-kiwami-スイカ」として販売中。ホワイトコーンは、和歌山県優良県産品《プレミア和歌山》に選ばれるまでになりました。

妥協を許さない職人気質で高品質な作物の栽培に挑む一方、柔軟な姿勢で時代のニーズに対応する花職人Ikeda。ここで、農業を生業とする秘訣を学んでみてはいかがでしょうか。

今回体験できる内容

花職人Ikedaでは、スターチスやかすみそうの栽培を中心に、ホワイトコーン、芽キャベツ、小玉スイカなど野菜やフルーツの栽培にも取り組んでいます。しかし、まずは花栽培の基本を身につけてほしいと池田さんはいいます。

「花はどれだけ日持ちするかが重要です。作り手の意識は花の寿命に大きく関わります。だからこそ作物と一意専心向き合い、お客さまに喜んでいただける作物が収穫できるように取り組んでいます」

花の栽培は、種まきから苗を本圃に植え付ける定植、土や温度の管理、収穫などさまざまな工程があります。「一つ一つに意味があり、それらが繋がって品質を支えています」と池田さん。

「決して派手な世界ではなく、単純かつ地道な作業です。一概には言えませんが、真面目にコツコツと作業を続けられる人は、少なからず思い描いた目標には近づける」と話します。

「例えば、土の寄せ方一つでも結果は変わります。試行錯誤には時間がかかりますが、少しのプラスアルファの積み重ねで良いものができる確率は高まるんです」

端から見れば根気のいる大変な作業と感じるかもしれませんが、楽しんで仕事をした方が新たなアイデアが生まれ、面白さを実感できるのだそうです。

「農業という仕事は私にとって誇りです。毎年育てる作物を楽しみに待ってくださるお客さまの存在が大きな励みとなり、困難も乗り越えてきました」

さらに良いものを、いい状態のままお客さまにお届けするのも大切な仕事です。倉庫内で、花を日持ちさせるための下処理を施したり、数を揃えて束にして梱包したり、池田さんのもとで花栽培の一連の流れを学びましょう。

しごと・暮らしの特徴

「ホワイトコーンと芽キャベツを手掛け始めたのは、私が就農してからです」

家業を継ぐ前は、観光の仕事に従事していた池田さん。そこで多くのことを学ばせてもらった経験から、一つの作物を極めると同時に、仕事に変化をもたらす新たなチャレンジも必要だと考えたそうです。

「生花の栽培は非常に繊細で、一本一本仕立てていくような作業。数多く作るというより、一本を大事にするプロセスを学ぶことができます」

その職人技は、他の作物にも活かせるはずだと感じていたものの、ホワイトコーンも芽キャベツも栽培経験がある人は身近にいませんでした。

「だから、自分で研究するしかないんです。無我夢中でした」

基本的に農作物は、年に1回程度しか試験ができません。プレッシャーを感じながら試行錯誤を繰り返したと、池田さんは当時を振り返ります。そして粘り強い努力の結果、商品を完成させることができました。

「若いうちは、とことんやってみようという気持ちが大きかったですね。挑戦させてくれた父には感謝しています」

オンライン販売も、池田さんが始めた取り組みの一つ。鮮度の高い商品をお客さまに直接お届けしたいという思いがあってこその挑戦です。

農業はごまかしがききません。「お客さまにもう一度手に取っていただける品質」を目指す池田さんのもとで、自ら育てた商品をお客さまに届ける喜びに触れてみませんか?

採用情報 ※しごと・暮らし体験後に就労した際の情報です。

勤務地 和歌山県日高郡印南町大字津井308
仕事内容 花(スターチス、かすみそうが中心)、果物、野菜などの定植や管理、収穫
オンラインショップ等の発送作業など
※ビニールハウスまたは、倉庫作業の業務がメインです
給与 時給1,200円〜1,500円
通勤手当:実費支給(上限あり日額350円)
週5日勤務の場合のみ年2回の賞与あり
勤勉手当、昇給制度あり
雇用形態 パート従業員
※正社員登用あり
必要なスキル 経験者・未経験者は問いません
※未経験者の方は一から丁寧に教えますのでご安心ください
勤務時間・曜日 【就業時間1】
9時00分〜15時00分
【就業時間2】
9時00分〜11時30分
8時30分〜16時30分の時間の間の6時間程度
※上記以外もその他の勤務時間のご相談に応じます。
週3日〜週5日労働日数についても相談可
休日・休暇 週休二日制(毎週)
【休日】土曜日、日曜日、祝日、その他
【その他の休日】お盆、年末年始
※その他の希望休日なども、ご相談に応じます。
6ヶ月経過後の年次有給休暇日数:10日
待遇・福利厚生 ・労災保険:JA傷害保険に加入
・車通勤可

体験スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「花職人Ikeda」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・商品の梱包、発送作業等
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・農作業(定植、管理、収穫等)
2.スタッフとの交流
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・農作業(定植、管理、収穫等)
・商品の梱包、発送作業等
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

集合場所・アクセス情報

集合場所:和歌山県日高郡印南町大字津井308(花職人Ikeda)
・JRきのくに線「印南駅」から車で5分

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所:近隣宿泊施設

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費:自費負担