
会社情報
| 事業者名(会社名) | カネイワ醤油本店 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県有田郡有田川町小川357 |
| 業種 | その他製造業 |
| 事業内容 | 醤油の醸造・製造・販売 |
和歌山県のほぼ中央にある有田川町は、2006年に吉備町・金屋町・清水町の3つの町が合併して誕生した町です。有田川を中心に豊かな自然が広がり、良質な水が湧き出る金屋エリアでは、古くから日本酒や醤油などの醸造が行われてきました。
「カネイワ醤油本店」は、有田川町に隣接する醤油発祥の地・湯浅町で醤油醸造技術を身につけた初代・岩本政吉さんが理想の水を求めてこの地で創業した蔵元です。大正元年から100年以上にわたり木桶仕込みの伝統製法を守り続けています。
「高野山系の水を使っている日本で唯一の醤油屋です。この辺りには、弘法大師・空海にゆかりのある渓谷の湧水が流れているんですよ。醤油屋の数は全国でも1000軒を切るほどですが、その中でも当社のように原材料から一貫生産を行っているのはほんの僅かです」
国産原料を木桶で仕込む醤油屋となれば、さらに数が絞られてくると話すのは5代目の岩本庄平さんです。「カネイワ醤油本店」は、国産原料にこだわり、近年は和歌山県産の大豆や小麦を使った地産地消の醤油づくりにも挑戦しています。
「酒、味噌、みりん、お酢など日本古来の発酵食品の中でも、醤油の発酵時間は一番長いんです。長い期間を木桶で熟成させるからこそ蔵元の個性が表れます」
「カネイワ醤油本店」なら、自然の営みに寄り添い地域と共に歩む地に足のついた仕事と暮らしが体験できるでしょう。
今回体験できる内容
醤油の種類は、濃口と薄口の2種類に大きく分けられます。日本で流通する醤油の8割は濃口醤油です。「カネイワ醤油本店」でも、所有する23本の木桶のうち21本は濃口醤油の製造に使用しています。
「一番の主力商品は天然醸造醤油ですね。1年半から2年間たっぷり木桶で熟成させた昔ながらの天然醸造でつくっています。搾りたての醤油に火入れをした古式しょうゆにみりんを極少量加え、少しまろやかさを出しているのが特徴です」
今回の体験で、醤油ができるまでの長い道のりの一端に触れてみましょう。冬場であれば、醤油の命とも言える麹づくりの一部や、巨大な木桶に櫂(かい)を入れ、もろみを混ぜ合わせる仕込み作業を肌で感じることができます。
作業は決して派手なものではありません。もろみの状態を温度計の数字だけでなく、見た目・香り・手触りといった自らの「五感」を研ぎ澄ませて確かめるなど、機械任せにしない手作業が数多くあります。搾りから瓶詰め、出荷作業までの行程を知り、一貫生産の大変さを実感してください。
「一つ一つの作業を丁寧にかつ黙々と行うことが好きな人に向いているかもしれませんね」
世代を超えて日本の食文化を守る「カネイワ醤油本店」での体験は、食や日本文化に興味がある方にもおすすめです。
しごと・暮らしの特徴
岩本さんは日本酒メーカーの蔵人として酒づくりを経験した後、2021年に家業に入りました。しかし、当時は醤油づくりが面白くないと感じることもあったと振り返ります。
「1ヵ月程度で製品化が可能な日本酒と比べて、醤油は2年近い熟成期間が必要です。製品づくりを運転に例えるなら日本酒はずっと運転し続けるイメージ。しかし、醤油は途中で車から降ろされてしまう。穏やかな下り坂を自分がハンドリングできずに進んでいく感覚がありました」
そんな折、ある酒蔵の杜氏の方が「カネイワ醤油本店」の蔵見学に訪れます。
そして、「これこそが、日本古来の昔から限りなく変わらない発酵文化だ。だから失ってはならないね」と言葉をかけてくれたそうです。その瞬間「文化の継承」という醤油づくりの新たな意義に気付き視野が広がったと岩本さんは話します。
「それまでは作業自体の面白さに目が向きがちだったのですが、古来の発酵を生かした醤油をつくる蔵元として、醤油をつくるだけのロードマップではなく、もっと大きな枠組みで考えるべきだと自分の中の地図が更新されるのを感じました」
日本の人口減少や醤油離れに加え、木桶職人の減少など伝統的な醤油蔵を取り巻く環境は決して恵まれたものではありません。しかし、その出会いをきっかけに、やりたいことが溢れ出し、毎日が楽しくなったそうです。
そんな岩本さんのもとで、あなたの人生マップを更新させるヒントも見つけてみませんか?
体験スケジュール
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2. 「カネイワ醤油本店」の仕事の説明
・工場内の見学
・醤油搾りなどの作業の見学
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・麹室(こうじむろ)の見学と麹づくりの一部体験(冬期)
・木桶での仕込み作業(櫂入れ)の体験(冬期)
・もろみの状態確認と五感での品質チェック
・瓶詰め・ラベル貼りなどの出荷作業
・工場内の片付け、清掃
・商品開発や販売戦略についてのディスカッション
※実際の仕事状況や、参加者の要望・適性に合わせて行います。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況や、参加者の要望・適性に合わせて行います。
集合場所・アクセス情報
集合場所:和歌山県有田郡有田川町小川357(カネイワ醤油本店)
※公共交通機関では行きづらい場所のため、レンタカー・自家用車での参加がオススメです。送迎も可能です。

