紀州へら竿 和人

ルアーロッドも製作する伝統的工芸士
事業者名(会社名) 紀州へら竿 和人
住所 和歌山県橋本市隅田町河瀬401-2
業種 伝統的工芸士
事業内容 製造業

「創作意欲が満たされるのが、この仕事の醍醐味ですね」そう話すのは、橋本市を代表する伝統工芸品”紀州へら竿”の職人、田中和仁さん。

へら竿とは、釣りの中でも難易度が高いヘラブナ釣りに特化した、竹製の釣竿。職人ひとりがすべての工程を行い、約1年かけて完成させます。130年以上の歴史を持つへら竿は、2013年に日本伝統的工芸品に指定されています。

元々釣りが好きだったという田中さん。大学卒業後のサラリーマン時代、釣り人の間で地元の紀州へら竿の人気が高いことを知ったそう。自分も作ってみたいという好奇心が、入門に繋がったと話します。

「厳しい世界ですが、作ることが好きだったので続けてこれました。一人ですべて行う分、納品先や購入者の要望がダイレクトに届きます。そうした対人のコミュニケーションも発生するので、会社勤めの経験は活きていると思いますね」

田中さんは、近年のブラックバス釣り人気に着目し、へら竿の技法を活かしたブラックバス仕様の釣竿も制作。いずれ和歌山の認定商品にしていく予定だそう。ルアーフィッシング用の釣竿は海外での需要も高く、今後の市場拡大にも力を入れています。

今回体験できる内容

今回のしごとくらし体験では、時期に応じて、へら竿職人の仕事の一部を体験していただきます。1本のへら竿が完成するまでの工程は180ほど。竹を切りに山に入ったり、やすりがけをしたりと作業はさまざまです。

職人の世界では、技術は見て盗むのが暗黙のルール。田中さん自身も、弟子時代はなかなか実際の仕事に関わることができず苦労したそう。だからこそ最初からでも手を動かし、できることを体験して欲しいと話します。

「ミニチュアの竿や小物を使った作業も可能です。どんな作業なのか体験してもらいたいですね。体験してみてこの世界に飛び込んでみようと思ってくれたら、しっかり育てていきたいです」

また、伝統工芸職人は地域に根付いた生活が基本です。へら竿職人の仕事を体験すると同時に、「もし自分が移住したら…」と想像しながら、橋本市の空気を感じてきてください。

信念を持って、でも今の時代に合わせて伝えていく

“技術”で勝負し続けてきた田中さん、これまでも信念を持ってものづくりをしてきたといいます。

「自分としては最高の出来でも、人によっては”違う”となることもあります。それでも常に100点の作品を世に出しているので、どうしても合わない人には買ってもらわなくていいとも思っています。要望に応えることも大切ですが、軸がないことには余計なことで悩んでしまいますから」

へら竿の技法を活かした別の釣竿や小物の制作など、時代に合わせた変化を取り入れられるのは、信念があってこそ。また今後は、YouTubeなどのSNS発信など、開いた活動もしていきたいと田中さんは話します。

「昔ながらのやり方だけでは残っていけない。時代に合わせて、オープンな活動もしていきたいと思っています。新しい人が入ることで、良い意味で刺激が加わることを期待しています」

仕事で悩む人が多いのは、軸がぶれてしまうからなのかもしれません。ものづくりで仕事をしていきたい人はもちろん、職人として生きていきたいと考える人にとって、田中さんのもとでのしごとくらし体験は、あなた自身のこれからに気づきを与える経験になるはずです!

スケジュールイメージ

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.仕事の説明
3.職人の仕事の見学
※時期により異なります。

2日目(9:00~17:00)
1.職人の仕事のお手伝い
・小物作り
※時期により異なります。

3日目(9:00~15:00)
1.職人の仕事のお手伝い
※時期により異なります。
2.体験の感想、質疑応答

補足情報

最少催行人数:1名
費用:無料(宿泊費別)※宿泊費は一部補助されます。
宿 泊 場 所 :近隣宿泊施設