マチくろこ

移住者と地域をつなぐ黒子

会社情報

事業者名(会社名) マチくろこ
住所 和歌山県日高郡日高川町佐井598-2
業種 その他
事業内容 空き家など移住定住に関する支援、空き家片付け代行、地域おこし協力隊のサポート、空き家利用(簡易宿所)

和歌山県中部の山間地に位置する日高川町。町の中央に日高川が流れ、町域の90%が森林という緑に囲まれた町です。そんな自然豊かな町で、移住者と地域をつなぐ橋渡し役として活動しているのが西川知希さんです。

奈良県出身の西川さんは、地域おこし協力隊をきっかけに日高川町に移住し、空き家活用や移住支援に取り組みました。任期終了後も、継続して町から委託を受けて移住支援を続けられているそうです。

「和歌山県は全国でも空き家率が非常に高い県で、県全体で空き家問題に取り組んでいます。その裏では、各市町村で担当者の方が、他の業務と兼務しながら移住や空き家のサポートや調整をしています」

「日高川町は、人口は多くありませんが、端から端まで横断するのに車で1時間ほど掛かる広い町です。そういった広い町を、一人の担当者が案内するのは負担が大きく、さらに、せっかく蓄積した知識や関係性も数年単位の異動でリセットされてしまいます。地域おこし協力隊として仕事をしながら、そういった点に課題感を感じていました。そういった実体験を通して感じた課題感が今の自分に繋がっていると思います」

また、「移住者の数を増やすことは、町の活性化のためにもちろん大事なことです。ただ、移住者の方に地域に関わってもらうこと、地域を盛り上げてもらうことに本来の意味があるはず。だから、前向きな気持ちで移住をする人は、応援したい」と話す西川さん。移住相談でも、移住希望者の話に耳を傾けて、日高川町でその人の希望が叶えられるかも考えながらアドバイスしているそう。

日高川町は、人口約9000人の小さなまち。だからこそ、たった1人の移住でも地域に与える影響が大きく、地域の活性化に繋がることがやりがいだといいます。

今回体験できる内容

「マチくろこ」での職業体験では、西川さんの日常業務である空き家の調査や移住相談のほか、簡易宿泊所として利用している元空き家のDIYや先輩移住者を交えた交流などさまざまな体験が可能です。

実際に、空き家現地に足を運び、写真撮影をしたり、間取図の作成など空き家登録に至る裏側などを体験することができます。実際に契約に至った事例なども聞けるチャンスです。

現在、日高川町では20件強の空き家登録がありますが、実際には空き家はもっと存在しているそう。登録に至らない背景にはさまざまな要因がありますが、物件の状態的な問題や所有者の心理的な抵抗があることも多いと言います。

「所有者の方も空き家を放置するのは良くないとわかってはいます。一筋縄にはいきませんが、所有者の気持ちに寄り添いながら、空き家バンクへの登録を始め、一番いい方法を提案してあげたいとは思っています」

その他、今回の体験中に滞在できる簡易宿泊所内でのDIY体験や、先輩移住者や地域の人との交流など、日高川町での暮らしをイメージしやすい体験になるのではないでしょうか。

「人との関わりを避けるための田舎暮らしは難しいし、仮に避けれたとしても楽しい田舎暮らしにはならないと思う」と話す西川さん。移住するからには、地域のことを知り、地域の人たちと調和しながら、自分の理想を叶えていくことが、幸せな移住に繋がるのではないでしょうか。

移住コーディネーターとして地域と移住者と繋ぐ西川さんのもとで、移住のリアルを体感してみませんか?

主体的に動けると、移住生活は楽しくなる

西川さんがこの仕事に携わるようになった背景には、リフォームの営業経験や建築に関するソフトウェア開発としての経験がありました。家や建築に関わる仕事の経験があったことから、空き家にも興味があったといいます。

「人生においてもっとも大きな出費は”家”だと思うんです。便利な場所で理想の家を建てる暮らしももちろん素敵なことですが、誰もが家を建てられる時代でもないですし、人口が減っていく中、空き家はどんどん増えていきます」

「僕自身は、ピカピカの家に住むことが必ずしも幸せに暮らす要素ではないと思っているので、地方で空き家を利用した暮らしという選択肢がもっと注目されていいのではと以前から思っていました。地域おこし協力隊に応募した理由も、仕事内容が空き家に関わる内容だったことが決め手になりました」

移住支援の一環として、移住者へのインタビュー記事の作成・発信や移住者の繋がりを広げる活動、交流会の企画のなどもしているそう。

「僕がしているのは、あくまでキッカケづくりに過ぎません。その後、輪を広げていけるかどうかは、結局は本人次第なんです。移住者の中には、僕のサポート無しに自力でイベントを企画してくれる方もいました。地域との調和を大切にしながら、自ら行動してくれるような方が来てくれると嬉しいですね」

地方では特別なことをしなくても、空き家を借りてDIYしたり、耕作されていない畑を借りて耕しているだけでも、地元の人が話しかけてくれたりして自然と人との繋がりが広がっていく、といいます。

繋がりや信用が広がると、野菜などを分けてもらえたり、仕事や畑を紹介してもらえたりすることもあります。そうすると田舎暮らしがより楽しくなっていくのではないでしょうか。

地域に対するリスペクトの気持ちを大切にしている西川さんのもとで、日高川町での暮らしを体験してみてください。

体験スケジュール例 ※2泊3日の場合

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.仕事のお手伝い
・空き家現地確認体験、DIY、地域のお手伝い 等
※その時々の仕事内容やご希望によって変更がございます。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・空き家現地確認体験、DIY、地域のお手伝い 等
※その時々の仕事内容やご希望によって変更がございます。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・空き家現地確認体験、DIY、地域のお手伝い 等
※その時々の仕事内容やご希望によって変更がございます。
2.体験の感想、質疑応答
※1泊2日から調整可能です。

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所 :和歌山県日高郡日高川町佐井598-2

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費:自費負担

アクセス情報

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