
会社情報
事業者名(会社名) | メリーズハウス |
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住所 | 和歌山県紀の川市久留壁26-1 |
業種 | まちづくり |
事業内容 | カフェ&コワーキングスペース運営、みんとしょ(民間図書館)運営、アトリエスペース「タネノバ」でのワークショップ運営 |
フルーツの町として知られる和歌山県の北部に位置する紀ノ川市。この地に2023年にオープンした「メリーズハウス」は、築100年の古民家をリノベーションしたコミュニティスペースです。カフェやコワーキングスペース、私設図書館、アトリエを併設し、新たな賑わいを生み出しています。
運営を担うのは、地域おこし協力隊として紀の川市に移住してきた岩前さんと川口さんです。メリーズハウスの名前の由来は、この家の最後の住人の“メリーさん”という日系の女性。大学に進学して先生になり、視力を失ってからも強く生き抜いた方だったそう。カフェではそんな彼女をイメージしたオリジナルコーヒーを味わうことができます。
営業日には地元の野菜を使ったランチを提供しており、週替わりのメニューは年配のお客さまにも人気だそう。最近は不定期で夜カフェの営業も始まり、昼とは違った雰囲気が楽しめます。店内にはメリーさんが使っていたタイプライターなどが展示され、建物の歴史が感じられます。
2024年に隣接する空き家を改装して「みんとしょ(みんなの図書館)」がオープンしました。“みんとしょ”は本棚を借りたオーナーがおすすめの本などを展示できる私設図書館です。オーナーはイベントも開催できるとのこと。本を通じて地域の人々の交流の輪が広がっていると岩前さんは語ります。
「SNSだと“いいね”だけのつながりですが、本棚を通じて自分と似たことに興味のある方と会えることが魅力です。移民に興味があった利用者さまと、移民の歴史をテーマに展示していたオーナーの間にご縁が生まれたこともあります」
2025年にはアトリエ「タネノバ」もオープン。陶芸や裁縫など、地元の作家さんによるワークショップが開催され、さまざまな世代の方に楽しんでいただいています。「ゆくゆくはギャラリーや展示会も開催し、作家さんの発信の拠点にしたい」と川口さんは意気込みを語ってくれました。
カフェでくつろぎ、本を読み、イベントに参加する。誰もが気軽に訪れ、自分らしく過ごせるメリーズハウス。かつてメリーさんが暮らしたこの家で、新たな物語が紡がれています。
今回体験できる内容
いくつもの事業を手掛けるメリーズハウスではさまざまな体験ができます。たとえば、カフェの手伝い、“みんとしょ”の運営補助やお客さまの対応、イベント時の運営サポートなど。タイミングによって内容が変わることもありますが、ぜひやってみたいことを聞かせてください。岩前さんは創作活動やイベント運営に興味がある方にも向いていると話します。
「イベントに興味がある方なら、滞在中にタネノバでワークショップを開催してもいいと思っています。紀ノ川市はさまざまな特技を持っている方が多いエリア。盆栽作りの教室やってみたいと話すおじいちゃん、木工職人やアーティストもいます。地域の方に講師になってもらうこともできます」
一方で、地域でアクションを起こすには行動力や積極性も必要と語る2人。
「やりたいことをアピールしてもらえたら、こちらも“この人を紹介してみよう”とつなげることができます。アクティブに動ける方には、とても楽しい体験になると思いますので、この
機会を利用していただきたいと思います。」
取材中も多くの方が訪れ、メリーズハウスを中心に交流が生まれることが感じられました。空き家をどう活用し、地域とどう関わるか。地域おこし協力隊としてどんなことができるか。そのヒントを学ぶことができるでしょう。さまざまな事業を組み合わせる面白さも空き家活性化の醍醐味です。カフェ、コワーキングスペース、図書館、アトリエなど、多彩な運営の舞台裏をぜひのぞいてみてください。
しごと・くらしの特徴
岩前さん、川口さんはともに新卒で紀の川市へ移住し、地域おこし協力隊として活動しています。京都出身の岩前さんと新潟出身の川口さんが、なぜ縁もゆかりもなかったこの地を選んだのでしょう。2人は「やりたいことを実現できる場所だったから」と率直に語ってくれました。
岩前さんは、カフェづくりなどに携われる紀ノ川市の地域おこし協力隊の仕事に惹かれたといいます。現在はメリーズカフェではカフェ運営や“みんとしょ”を担当し、立ち上げにも携わったそうです。「企画を聞いたとき、自分がやりたいことに近かったのでぜひやりたいと手を挙げました。事業計画書から作成して、本棚も地域の方とDIYで1から作りました」と岩前さん。アトリエ“タネノバ”では作家さんのワークショップを運営し、地域のプレーヤーとの連携を深めています。
川口さんは将来カフェを開きたいという夢があり、地域づくりや地域活性化にも興味があったそうです。「地域おこし協力隊の募集で、空き家を活用したカフェの運営に関われると知り、まさに自分にぴったりと思いました」と川口さん。レシピ開発や地域の祭りの運営などにも携わり、思い描いていた日々を過ごせているそう。生き生きと語る姿から、この仕事を心から楽しんでいる様子が伝わってきました。
アトリエ“タネノバ”の名前は農業の盛んな紀ノ川市からとったそうです。岩前さんはタネノバに込めた想いと今後について語ってくれました。
「作家さんが、子どもたちやお年寄りに創作の“種”をまいて育てていく。そんな居場所をつくっていきたいと思っています」
新天地でやりたいことに全力で挑む岩前さんと川口さん。2人との出会いは、地域で何かやりたいというあなたの”種”を育ててくれるかもしれません。
スケジュールイメージ
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.仕事のお手伝い
・カフェ運営の手伝い
・イベント開催時は運営のサポート
・みんとしょの運営補助、来客対応など
※時期によって作業が変わります。
2日目(7:30~16:30)
1.仕事のお手伝い
・カフェ運営の手伝い
・イベント開催時は運営のサポート
・みんとしょの運営補助、来客対応など
※時期によって作業が変わります。
3日目(7:30~15:00)
1.仕事のお手伝い
・カフェ運営の手伝い
・イベント開催時は運営のサポート
・みんとしょの運営補助、来客対応など
※時期によって作業が変わります。
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
補足事項
最少催行人数:1名
宿泊場所 :丸浅旅館、MIKASAKAN、ルートイン紀の川
集合場所:和歌山県紀の川市久留壁26-1
体験経費
参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費:自費負担