
会社情報
| 事業者名(会社名) | 合同会社TOBICOMMI |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県御坊市塩屋町北塩屋739番地63 |
| 業種 | その他 |
| 事業内容 | ・民泊・体験インストラクター ・短期お手伝い(農家、学生のお世話など) ・まちづくりに関する委託事業(制作) ・45種類のまちづくり勉強会 ・地域課題の小さな仕事づくり |
30個の小さな仕事と、100個のコミュニティ
和歌山県のほぼ中央、日高地域の生活拠点となっているのが御坊市です。スーパーや病院が集まり、周辺の町から買い物や通院で人が集まってきます。祭りが盛んで、ワークショップを開けばすぐに場が盛り上がる土地。「御坊日高地域の方は人懐っこいんです」と話すのは、合同会社TOBICOMMIの木戸地美也子さんです。
TOBICOMMIが掲げるのは「スラッシュワークの専門屋」。スラッシュワークとは、ひとつの職業に絞らず、複数の仕事を掛け合わせて働くスタイルのことです。木戸地さんが年間に取り組む仕事は、大小あわせて30個ほどあります。
その内容は、月によって入れ替わります。大きくは12月から4月はスターチスの花切り、6月と7月は梅収穫、どこかのタイミングで地域体験イベント「御博(おんぱく)」に3ヶ月ほど集中し、10月は大正大学地方創生学科の学生を1ヶ月間受け入れます。
30個のなかには、年に1日や2日、3日だけの仕事や、頑張っても5千円という仕事もあります。大小の仕事のバランスを組み合わせて暮らしを組み立てるのがTOBICOMMIのやり方です。
もうひとつ、木戸地さんが取り組んでいるのが「100個のコミュニティづくり」です。
今のところ育っているのは10個ほど。防災士の資格を取りたい人が集まるもの、着付けができる人がその技術で地域に関わりたくて始めたもの、ただ集まっておしゃべりがしたいだけの餃子づくり。ビーチクリーンやはっさく、スターチスのイベントもあります。テーマも動機の大きさもばらばらですが、共通しているのは「やりたい人がいたから始まった」ということです。
日々のやりとりは、ほとんどがグループLINEのなかで完結します。そのかわり最低でも年に一度は、グループ内の人同士が顔を合わせる機会をつくります。
目指しているのは、この小さなコミュニティが100個出来て、地域全体で毎日どこかで何かのために集まっている光景です。欲を出せば、年に一度みんなが集合できる文化祭を開催!
そうして仕事とコミュニティの両方で人をつなぎ続けるうちに、木戸地さんの肩書きは「つながりコーディネーター」になりました。
いきなり移住するのは不安だけれど、地方で何かしてみたい。そう考えている人にとって、木戸地さんの働き方と人のネットワークは、そのまま等身大の教材になるはずです。

今回体験できる内容
木戸地さんの一年は、大小ある仕事とコミュニティ活動でできています。そして、そのどちらにもよくある相談が「人探し」です。
「ここで働いてくれる人いませんか?」「イベントのブースがあと2、3店舗足りないけど出店者を探してほしい」「婚活イベントあと女性2人足りない」といった話が定期的に舞い込みます。
そんな木戸地さんの「人探し」の特徴は、まず自分で現地を確かめにいくことが多いことです。自ら飛び込み、どんな人が働いていて、どんな作業なのかわかったうえで人を紹介します。仕事を紹介したその人たちは、今も1年以上働き続けているそうです。「ちゃんと内容を伝えると、マッチ度があがります」と木戸地さんは言います。
自分の目で確かめて、人に渡す。この体験で見られるのも、そうやって人と場所がつながっていく現場です。
体験では、その日に動いているコミュニティの活動に同行します。日程が前もって決まっていれば、その日に合わせて会合を設定することもできます。
「3、4人の小さなコミュニティなら、どこかしらで集められます。こんなジャンルの人と会いたいと言ってもらえれば、セッティングしたいです」と木戸地さん。
季節によっては、スターチスや梅、米、草刈りの農作業を手伝う時間もあります。スターチスのイベントは、シーズンが終わると廃棄になる花を摘みに来てもらうもので、大阪や田辺からも人がやってきます。手を動かしながら、地域の人と自然に話せる時間です。昼は一緒に食事をしながら、御坊という土地のことを聞いてみてください。
小さな仕事がどう生まれ、人と人がどうつながっていくのか。その過程を間近で見ることができます。

しごと・暮らしの特徴
木戸地さんは御坊市出身のUターンです。
20歳前後で大阪や福岡でボランティアを経験し、人と地域のつながりの大切さを学びました。23歳頃に御坊へ戻り、英会話講師を経て、子育てママ中心のボランティアグループへ。そこから今の活動が広がっていきます。30個の小さな仕事というと驚かれますが、「手伝って」と声がかかるたびに引き受けているうちに30個になった、という感覚だそうです。
その30個を手掛ける「スラッシュワーク」を選んだ理由は、「同じ場所で、同じ人と、同じ内容をずっと続けるのが苦手」だから。同じような感覚のある人には、この働き方はおすすめだと話します。
100個のコミュニティを増やし続けているのは、また別の理由からです。相談できる相手の数と速さが、そのまま暮らしやすさにつながると考えているから。数年前の地震の後電気が止まった時には、「うち、ガス使えます!」という声が上がり、コロナ禍でマスクがなくなった時も「マスク作ったのでココで販売します」という人が現れるなど、助け合いの輪が広がりました。
つながりが治安をつくり、治安が守られている場所に人は集まる、というのが木戸地さんの見立てです。
一方で、地域の課題についても「仕事の選択肢が限られているので、人が離れていくのが現状です」と率直に話してくれます。だからこそ相性がいいのは、二地域居住を考えている人、年に1回この地域で何かしたい人、教えたいことがある人、集客やイベントを一緒にやりたい人。スラッシュワークを自分でやってみたい人には、木戸地さんが抱えている作業系の仕事を、そのまま引き継いでもらうこともできると言います。
「少し心とお金に余裕がある方がいいかもしれません。課題も一緒に考えたり、悩んだりしてくれたらうれしいです」
答えのある場所ではなく、これから一緒に考える場所として。御坊のまちに飛び込んでみてください。
体験スケジュール ※2泊3日の場合
1日目(13:00〜17:00)
1.ごあいさつ、会社説明、働き方について
・市内のご案内
2.しごと体験
・コミュニティの活動や小さな仕事に同行
※同行内容は季節によって異なります。
2日目(9:00〜17:00)
1.しごと体験
・コミュニティの活動や小さな仕事に同行
・コミュニティの方々との交流
※同行内容は季節によって異なります。
3日目(9:00〜15:00)
1.しごと体験
・コミュニティの活動や小さな仕事に同行
・コミュニティの方々との交流
※同行内容は季節によって異なります。
2.体験の感想、質疑応答
(季節ごとの内容)
12月から2月はスターチス、6月から7月は梅の作業が中心です。秋の「おんぱく」開催期間と、大正大学生を受け入れる10月は、地域の方と関わる機会が特に多くなります。
補足事項
最少催行人数:1名
宿泊場所:近隣宿泊施設
集合場所:合同会社TOBICOMMI
※日曜日は多忙のため、ご希望に沿えない場合があります。
体験経費
参加費:無料
交通費/宿泊費/食費:自費負担