古座川ジビエ 山の光工房

ジビエの解体、加工、販売

会社情報

事業者名(会社名) 古座川ジビエ 山の光工房
住所 和歌山県東牟婁郡古座川町月野瀬851
業種 食肉加工処理
事業内容 ジビエ(鹿・イノシシ)の解体、加工、販売等

事業内容

和歌山県南部に位置し、「平成の名水百選」にも選ばれた清流古座川が町の中央を流れる古座川町。町内に駅やコンビニ、信号はなく、山林地帯が9割ほどを占めるのどかな山里です。

春になると、2018年に100年ぶりの新種として確認されたクマノザクラが町を彩り、夏にはカヌーやカヤックなどの川遊びを目的に人々が訪れます。また、古座川流域の5つの地区が合同で行う祭礼もあり、町の人たちが伝統文化を大切に守り継ごうとする様子が伝わってきます。

この町で2015年4月にオープンしたのが、シカとイノシシ専門の食肉処理加工施設「古座川ジビエ 山の光工房」(以下「山の光工房」)。古座川町では、野生動物たちの畑荒らしが農家さんたちを悩ませていました。

「畑を守り、美味しい野菜や果実を日本中に届けたい」「狩猟した野生動物たちの命に感謝して美味しくいただきたい」この二つの思いが合わさって誕生したのが「山の光工房」でした。

「山の光工房」では、国内最高レベルの食肉管理体制を整え、シカとイノシシの解体、野生鳥獣の狩猟肉であるジビエの良さを活かした商品の開発、製造、販売などを行っています。

猟師さんと連携し、施設で受け入れるのは捕獲から2時間以内のシカとイノシシのみというルールを徹底。そうすることにより、味と安全性の信頼を得た「山の光工房」のジビエは、東京や大阪の高級レストランなどでも取り扱われています。

今回体験できる内容

今回の体験では「山の光工房」でのお仕事の見学と、簡単なお手伝いをしていただきます。

基本的には、まず施設の案内やお仕事についての説明があり、その後、猟師さんが捕らえた野生動物の検査及び洗浄、一次処理、二次処理の見学を行います。野生動物がどのようなタイミングで運び込まれるかはわかりません。

具体的な体験内容は当日の状況によって変動しますので、その点は予めご了承ください。

「山の光工房」では3名の職員が働いており、それぞれに特徴的な経歴を持っています。その一人が、2017年に千葉県から家族で移住した鈴木貴裕(すずきたかひろ)さん。

「山の光工房」の施設長を務める傍ら、古座川町観光協会の会長としても活動しています。

また、「ジャイアン貴裕」のリングネームを持つ総合格闘家でもあり、その強みを活かしてアスリートや身体づくりを意識している人に向けた商品の開発、プロモーションなどを手がけています。

「シカ肉は高たんぱく質で低脂質。脂肪の燃焼を助けるアミノ酸も多く含まれているし、栄養価が高いんです。」と鈴木さん。

2019年にはサラダチキンのジビエバージョンの商品である「BEAUT MEAT(ビュートミート)」を開発し、販売しています。

仕事・くらしの特徴

鈴木さんの経歴も特徴的ですが、鈴木さんがこの人のおかげで「山の光工房の解体効率が劇的に良くなった。」と話すのが森田裕三さんです。

父親の仕事の関係で1歳の時に大阪府から古座川町に移り住んだ森田さんは、北海道の大学を卒業後、ワーキングホリデーを利用してドイツへと旅立ちました。

その後、ドイツでの滞在期間を延長し、3年間の修業を経てドイツの国家認定資格であるゲゼレ(一般職人)を取得。さらに、その上の資格であるマイスターを取得すべく養成学校に進学し、見事合格しました。

森田さんが入職してから「山の光工房」での解体時間は3分の1ほどに短縮。より鮮度の高い状態で加工できるようになったことで美味しさもアップしました。

森田さんは、野生動物の解体はもちろんのこと、マイスターとしてのスキルを活かしてソーセージなどの商品開発も行っています。

また、田舎は外から来る人に対して閉塞的なイメージがあり、不安を覚える方もいるかもしれませんが、鈴木さんは千葉県から移住者、森田さんも県外の暮らしを経験してきたUターン者。

お二人の人柄も相まって、冗談を交えながら気さくに温かく迎えてくれるでしょう。

自然豊かな田舎での暮らしや、そういった地域が抱える獣害などの課題への取り組みに興味がある方は、ぜひ「古座川ジビエ 山の光工房」を訪れてみてください。

体験スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ/やりたいことや目的の確認
2.古座川ジビエ山の光工房の仕事の説明/見学
-仕事の流れ/ジビエ肉について/施設の案内
3.お仕事の見学
・検査/洗浄、一次処理、二次処理室
4.簡単なお仕事のお手伝い
※具体的な体験作業は当日の状況で異なります。

2日目(9:00~17:00)
1.お仕事の見学
・検査/洗浄、一次処理、二次処理室
2.簡単なお仕事のお手伝い
※具体的な体験作業は当日の状況で異なります。

3日目(9:00~12:00)
1.お仕事の見学
・検査/洗浄、一次処理、二次処理室
2.簡単なお仕事のお手伝い
※具体的な体験作業は当日の状況で異なります。
3.体験のまとめ(感想/印象に残ったこと/質疑応答)

補足事項

最少催行人数:1名
宿 泊 場 所 :南紀くまのいえ
宿泊先住所:和歌山県東牟婁郡串本町中湊458

体験経費

参加費:無料
宿泊費:1泊 4,500円〜
※5,000円/泊まで補助あり。初回の体験のみ適用
食費:実費負担
交通費(自宅~集合場所):実費負担

体験者の声

古座川の環境がきれいで、天気も悪くなく体験できました。
また、先輩移住者さん達ともお話しができましたので、実際の暮らしの面でも参考になることばかりでした。

生きている動物やシメたての動物が、食肉になり、加工品になって出荷されていく工程を体験させていただき、忙しい猟期の真っ最中に、貴重なお時間を頂戴しましてありがとうございました。(40代・神奈川県在住)
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受け入れ先のスタッフ3名はとても親切に対応下さり、色々な質問に丁寧に応答頂きました。

滞在中に4頭の鹿の搬入があり、ジビエの加工だけでなく解体も体験することができました。熱処理不可の施設とはいえ、精肉だけでなく幅広い商品ラインナップを展開されていることに感心しました。

当然ですが、動物の命と向き合いその命を感謝をもって頂く仕事の尊さを改めて考えさせられました。(40代・兵庫県在住)
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ジビエがどのようにして、解体され、加工され、売られているのかという一連の流れが分かり、おもしろかったです。(東京都在住)
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受け入れありがとうございました。
仕事のことから生活のことまで色々なお話をしていただきとても参考になりました。(大阪府在住)
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