矢作忠さん

神奈川県→那智勝浦町

神奈川県出身。前職はクリーニング店経営。現在は農機具修理で起業。

始まり

以前バイク屋をやっていた関係で、ゆくゆくは田舎でライダーズハウス(※)を出したいと思っていたという矢作さん。
移住先を和歌山県に選んだのは、「バイク屋時代の友人を呼ぶ事を考えた時に、横浜から一日で走って来られる距離。それが和歌山だったんです。」
本やネットで本格的に移住先を探し始め、那智勝浦町色川地域に興味を持ちました。最初に色川へ訪れた時の印象は、想像どおりの場所だったという。
「昔ながらの風景が残っている集落だなと。」
二度目の訪問で移住を決めた矢作さんは「まずは腰を据えちゃえと、それからだな…と。」
そして2013年3月、色川にある短期滞在住宅、籠ふるさと塾に入居しました。

起業への道

バイク修理の経験から「農機具修理やるよってあちこち売込みました。でも初めからそんなにうまくはいかないですよ。」
「突然来た人間だからこそ早く地域に溶け込んで誰かと親しくならないと…と思っていました。」
そんな時に色川の棚田を守ろう会の会長、松木さんに出会ったそうです。
「棚田を守ろう会に押しかけて行きました。毎日通って(笑)。」
その理由を聞くと「この会には農機具をいっぱい持っている人が多いんです。ここならニーズがありそうだなぁと。」
松木さんから依頼をいただき、最初はほぼボランティアで修理をしていたそうです。
「部品交換の時は部品代だけ頂いてました。」
そのうち口コミで広がり始め、依頼が増えていきました。
「移住者仲間から県の起業補助金の話を聞いてチャレンジしてみようかなと。」
この補助金申請を機に那智勝浦町の人口、色川地域の一人当たりの農機具所有台数まで調べてデータ化しプレゼンに挑み、見事に申請が通りました。

これから

「会社っぽくしていきたい。農機具のレンタル業もするつもり。ゆくゆくはライダーズハウスを作りたいからね。」

メッセージ

「情報誌やネットしか知らない人たちが、都会の起業をイメージしていきなり田舎で起業するのはやめた方がいいと思います。そこに住む人や、その土地のルールなどを肌で感じてから始めないと。」
そして「都会では何でもあるから、そこに割り込んで起業するって大変なんですよ。」
「田舎は何もないところだから何でも始められるんです。でも人口が少ないから商売によってはターゲットになる人がなかなかいない。何をやるかをよく考えて。販路があればなんとかなりますよ。あとは自分のスタンスがぶれないことですね。」と語ってくれました。

矢作農機
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町小阪1675
TEL:0735-30-4109