吉瀬 雄也(よしせ ゆうや)さん

高槻市→紀美野町

大阪府高槻市出身。叔父のみかん農園を継ぐために母親の生まれ故郷である紀美野町へ2016年12月に移住。温州みかん、ハッサクなどの柑橘類を生産販売するWEBサイト『きみのフルーツ』代表。

新たなチャレンジを求めて移住を決意

その日焼けした顔立ち、引き締まった身体からは、みかん農家として忙しい日々を送っていることが伺えます。東京大学農学部獣医学科卒業後、外資系医療メーカーなどのサラリーマンとして東京で生活していました。そんな吉瀬さんが、奥さま・りえさんとお子さんを連れ、紀美野町に移住してきたのは2016年12月でした。

「人生は一度きり、何かにチャレンジしたいなという想いは持っていました。そんな時、紀美野町に住んでいる叔父に後継者がいないと聞いて、自分がやってみようと思ったのが始まりです」。(雄也さん)

奥さまのりえさんは気象会社で海外番組制作、国内の天気キャスターに従事するなど東京で活躍されていました。自然療法を学び国際アロマセラピストの資格も取得されています。

「彼から“農業をやってみたい”と告げられたのは、長男が生まれてすぐ。農業をする選択肢は自分の人生にはなかったです。でも義母が、1つ1つ手で選別してくれたみかんを送ってくれていて、“紀美野町の叔父が作るみかんはおいしい”と私自身わかっていましたし、農業はアイデア次第で可能性が広がり、新しいチャレンジができると思ったのが、紀美野町に移住するきっかけになりました」。(りえさん)

▲奥さまのりえさんと話す時はすっかりリラックスした表情

みかん作りに想いを込めて

農業経験のない雄也さんでしたが、1年目は叔父さんの元で修業を積み、2年目からは一部の畑をゆずってもらって独立。現在は山間部の傾斜に位置する畑で、たっぷりのお日さまと厳選されたカツオの有機肥料を使って、温州みかん、ハッサク、しらぬい、はるみ、レモンなどの柑橘栽培に取り組んでいます。雄也さんは栽培に専念し、りえさんは商品開発やPRに取り組んでいます。

▲収穫時期の畑全景

▲7~8月頃の摘果の様子

環境は子育てに最適

吉瀬さん一家が紀美野町に移住してまず驚いたのは、人間関係の距離感。隣に住む人がわからないこともある都会とは180度異なるこの状況に、最初はとまどったそうです。

「人間関係によって情報が入ってくる。仲良くしていると地元の人しか知らないような事も教えていただけるので、逆に接点がないと大変(笑)。それに子どもに対してすごくウエルカムな雰囲気は、親としてすごく心強いですね」。(りえさん)

紀美野町に移住して良かったのは、子育ての面だとお二人とも、声を揃えておっしゃいます。お子さんは5歳の男の子と、3歳の女の子。畑仕事に少し余裕が生まれた今は、休みになると一緒に遊ぶなど、お子さんとの時間も増えているとか。

「農家というスタイルですので、日が暮れたら帰って来ます。晩御飯を一緒に食べたり、お風呂に一緒に入ったり。そういう時間が取れるところはいいですね。比較的自由が利きます」。(雄也さん)

「紀美野町の保育園は、教育的には良い環境だと思います。まずイングリッシュネイティブの先生がいて、遊びながら子どもたちに英語に触れさせてくれます。それに食育。田植えやお芋の苗付けなど、最初の植えるところから子どもにやらせてくれます。また子育てをサポートしてくれる企画を実施してくれます」。(りえさん)

「車があれば日常生活での移動は困らないし、大阪まで車で1時間30分程度。田舎だけど大阪まで出やすいですね。都会で暮らしている手に職を持った人なら、移住すると住居費が下がるので、余裕のある生活ができるかもしれません」。(雄也さん)

これからの目標

移住当初は何かと慣れなかった田舎での暮らしですが、今は快適に過ごしているという吉瀬さん一家。最後に今後の目標、夢を教えてください。

「農業を次世代の人たちに残していけるように発展させていきたいです」。(雄也さん)

「ゆくゆくは法人化して仲間を増やしていきたい。そのために、移住者の受け入れ先になれたらいいですね。移住したいけど仕事がないという人の受け皿として自分達が機能していければ、一層この町を盛り上げていけると思っています」。(りえさん)

▲艶があっておいしい!「きみのハッサク」

きみのフルーツ
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