吉野隆生さん

東京都→白浜町

宮崎県出身。2013年に株式会社セールスフォース・ドットコムに転職。2015年8月に家族とともに白浜町に移住し、総務省の「ふるさとテレワーク推進事業」のひとつとして同社の白浜サテライトオフィスを立ち上げる。現在はそのオフィス長を務める。

なぜ白浜町を選んだのか

白浜オフィスのメンバー

白浜海岸を望む開放的な空間「白浜サテライトオフィス」。吉野さんがその立ち上げにあたり、自身の出身地である九州を含めたいくつかの候補地の中から白浜町を選んだのはなぜか。「故郷の宮崎と白浜は実はよく似てるんです。海、山、川といった資源もほぼ同じ。どちらもリゾートの雰囲気を感じさせる。のんびりとした県民性も似ているんですよ」。羽田空港から約1時間というアクセスの良さも決め手となった。

白浜オフィスの様子

移住して「本来の自分に戻った」

東京で2時間以上かけていた通勤は、今は車で10分ほど。残業も減り、東京勤務時より月に約64時間の自由な時間が捻出できている。「その時間を使って、地域の問題に取り組む様々な社会貢献活動を行っています。それが仕事のモチベーションにつながり、生産性を上げるという想定外の効果が生まれています」。もちろん、家族と過ごす時間も増えた。以前は2時間半かけて出掛けていたキャンプも、今は15分の距離だ。

白浜オフィスに常駐するのは吉野さんを含め2名のみ。他のスタッフは、東京本社に勤務する社員が3ヶ月ごとに入れ替わっている。この2年で3ヶ月以上滞在した社員は75名を数える。

故郷に似た町で暮らして「本来の自分に戻った」という吉野さん。「九州から東京に出て、毎日満員電車にストレスを感じながら、都会で働く社会人を演じていたのかもしれません」とおだやかに微笑む。「テレワーク環境があれば、東京と全く同じレベルの仕事と待遇を維持しながら、プライベートも充実させられる。私たち家族は “移住” というより“引っ越し” という感覚で来ました。“移住” という言葉は少し重い響きがありますが、こうした環境があればもっと気軽に地方へ“移り住む” ことができると思います」。

白良浜